日々またこれ好日。なはず。

わたしのはなし。いろいろ。

目の前で助けられないことがどんなに辛いか

わたしの家族は長寿で人が亡くなることを最近まで本気で考えたことがなかった。

だけども、この歳になると、そうは言ってられない。

親も歳だし、とか、歌みたく言うんだけども、ほんとそう。

わたしが人が目の前で助けられなかったことがあり、一人は大動脈解離、一人はたぶん骨盤骨折で体内出血によることだと思う。

家族でもなく親戚でもなく他人の死を看取るのは、気持ちが揺らぐ。

大動脈解離の方は心臓マッサージしたけど、救助隊が来たけど、、たぶん即死に近く手遅れで、、。

骨折の方は動かしてはいけないと、ただただ見守るだけ、日よけのために日よけ傘を差しつづけ、声をかけつづけ、救助隊の治療がその場で始まり、どんどん悪化していき、最終的には日よけはもういらないと救助隊にたしなめられた。

助けられない命にやりきれない自分の小ささが悔しく切なかった。

「家族以外の誰かが、最期にそんな風に思いやり看取れただけでも故人の気持ちは助けられた」と、知り合いの医師に言われた。

助けられない命を助けられなかったわたしが、助けられた一言でした。